『炭の家』…現場見学会

[ 2010年06月09日 ]

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企画塾が主宰している「地場建設業活性化機構」では、会員の出雲土建株式会社の『炭の家』や、炭の製造工場(製品は『炭八』)などを見学に1泊2日のコースで、島根県の出雲に行ってきました。

床下、天井に炭を敷設した『炭の家』は、驚きの効果がありますが、基本的には調湿効果が優れている点で、出雲市では、急激にシェアを高めています。その推進役が出雲土建の石飛社長で、もう8年間の歴史があり、産学共同で様々な研究もすすめられており、各地のテレビ局もとりあげて、これから大きく市場を拡大しようとする、その前段階に来ています。

■アトピーや喘息に大きな効果

じつは、この炭。たいへんな効果があります。アトピーや小児喘息などがそうとうに緩和され、住む人から非常に高い評価を受けています。そうした入居者の皆さんの声も直接聞かせていただきました。産学共同研究でもそうした効果が確認されてます。

メカニズムがわかりにくい方に、以下で説明しましょう。

現在の住宅はマンション、戸建にかかわらず、気密性が高くなり、冷暖房などのコストが下がり、省エネなどがうたわれますが、換気がされていても屋内環境が決していいわけではありません。

気密性が高いと住宅内で炊飯をしお湯をわかし、加湿器を使うと、湿気が確実に高くなり、クローゼットや壁天井のクロスなどに過剰に湿気を保存することになります。単純な換気は、雨の多い時期にはさらに住宅内に湿気を呼び込みます。また、冬場の暖房や床暖房で過乾燥になりがちですが、調湿効果はない。

●この結果、住宅内は、かなり湿度過剰になります。

●湿度が高いとカビ、ダニが増えます。

●カビは、成長すれば随時室内を浮遊し、ダニも死骸も含めて室内を浮遊しますが、これはアトピーや喘息の原因物質として知られています。

●湿度は直接原因ではなく、遠因です。

炭には優れた調湿効果があり、湿度が多ければ天井に敷設した炭が、湿度を吸着し、外に吐き出して調湿しているわけですね。

床下には、よくシロアリが来ますが、これも湿度との関係。床下用の炭を敷設すると、床下の湿度が減り、木材の含湿率が減り、シロアリが来なくなってゆきますね。

アトピー性皮膚炎改善のポイントは3つあって

①スキンケア……冷暖房は乾燥肌には問題があり、冬季の保湿乾燥対策をやる必要がありますが、放置すると肌の呼吸機能が弱まり、アトピーの遠因に……

②薬物療法……悪くなると薬物で対処しますが、これはステロイド系の処置で緩和しているだけで原因は除去されないですよね。一般的に。

③環境改善……アレルゲン物質(カビ、ダニなど)を低減させることが重要です。大掃除も効果があるといわれますが、炭の家は、湿度の調整によりアレルゲン物質が住みにくい家になっているわけです。

■性能住宅は、生活性能へ

いま、住宅は、高気密高断熱であったり、オール電化、さらに太陽光発電など、ほとんど住宅性能というのは、省エネやエコが中心ですね。

しかし、もっと重要なものは、生活性能でしょう。出雲土建の石飛社長は、結果的に性能住宅といっても、人間の生理学的な要素も含んだ生活性能を目指しておられるように感じます。

出雲土建は9件の産学協同研究をし、そのなかに島根大学の医学部とも行っています。アトピーは皮膚科と、小児喘息は小児科と。

双方とも大きな改善が見られており、学会発表もされていて、研究も年数を経ており、島根大学内でも炭の家の良さが知られている。炭の家のマンションが建つと、島根大学の医学部のドクターや、病院の看護婦さんが、続々と入ってくるらしくドクターと看護婦さんの入居が非常に多いといいます。

また女性の口コミもすごく、関西など各地への転勤に際し「関西にも炭の家はありますか?」といった相談を仲介業の方はうけるそうです。

まだ出雲が中心で出雲では認知度は非常に高くなってきていますが、さらに各地に拡大しそうな気配。見学会参加者の皆さんは、事前に購入したり、事後購入されたり、まずは自宅のリフォームをされたりとご興味を大きく持たれたようです。

またこのテーマは、別の切り口でもお話していただきます。

なお、6月のJMMO月例会には、石飛社長が特別ゲストでご登場されて、「会計事務所の知らない相続税営業」の話をして頂きます。

相続税対策のマンション建設の営業に積極的にとりくんでおられます。

建設業は公共事業が激減し、破綻、廃業が続いていますが、逆にこうしたダイナミックな変貌を遂げている建設業もあることを、ご理解ください。

断続的に、続編を入れますね。